出光興産田口主任部員によるいちご病害のお話
萩原いちご塾技術顧問による今後の管理についてのお話
今回もセミナー終了後に生産者の皆様と交流会を設け、いちご栽培や販売の話題で熱い議論が酌み交わされました。
多数の皆様に参加頂き心よりお礼申し上げます。
日本農業新聞 2006年8月21日(月)1面記事より
茶クワシロカイガラムシ防除
間欠散水が効果 宮崎県
宮崎県総合農業試験場茶業市場(川南町)は、茶の重要害虫であるクワシロカイガラムシの発生が間欠散水によって抑えられることを確かめた。
同県内で第3世代のふ化期に当たる8月下旬〜9月上旬の毎日午前6時から午後6時まで、スプリンクラーで10分間散水して20分間止める散水を繰り返す。水源さえ確保すればどこでも可能な防除手段として、普及を目指す。
この散水方法によって、常に茶株がぬれる状態にするのが狙い。散水後の卵を調べたところ、クワシロカイガラムシの卵塊200個のうち184個が死んでいた。同支場の佐藤邦彦主任研究員は「理由は分からないが、散水で卵同士が団子状にくっつくとふ化できず、褐変して死ぬ」を説明する。
散水はふ化を始めたら直ちに始めるのがポイント。試験した8月下旬〜9月上旬は雨が少ない時期なので、干ばつ対策にもなる。産卵期に幅があることを考えると、間欠散水は最低でも20日間は必要だという。
同支場はふ化時期に雨が少ないとクワシロカイガラムシが増えやすく、雨が多いと減りやすいことに着目。高湿度やたん水状態に置くと卵のふ化率が低下することを突き止め、散水の効果を試した。
クワシロカイガラムシは、全国的に多発傾向にある害虫。幼虫、雌成虫が樹液を吸汁する。多発すると新芽が伸びず、葉が黄化して枯れる。茶株内側の枝に生息するので中刈りしても
効果が小さく、10アール当たり1000リットルもの薬剤散布が必要となるなど、防除の難しさが課題となっている。
以上引用
静岡県でも茶のクワシロカイガラムシは難防除害虫として大きな問題になっています。
幼虫のふ化期に雨が多いと次世代の発生が減ることは体験的に知っていることですが、農業試験場でこのような試験をしているとは驚きました。
山間地や高標高に比較的茶園が多い静岡県では、水源の確保が大きな問題になるでしょうし、現実問題として20日間に渡り10分−20分の間欠散水を毎日12時間も出来るものなんでしょうか?
また、これだけ茶株が濡れた状態が続くと炭そ病などの病害の発生も懸念されます。
試験結果では「200個の卵のうち184個が死滅」とありましたが、死滅した卵塊の分布状況も気になるところです。
弊社でもクワシロのふ化時期には必ず発生状況を調査しますが、200個の卵なんて数頭の雌成虫を調査すれば軽く数えられる数です。
いくつの卵塊を調査したのかも気になるところです。
記事の中で「中刈りしても効果が小さく」とありましたが、これも何を根拠に言っているのかわかりません。
鉛筆の太さ程度の枝までに刈り落として防除適期に薬剤散布を行えば、かなりの効果があることはやはり経験的に知っています。
中刈りすると直射日光が当たりやすくなるので、ふ化状況は早くなることを知らずに周りの園と同じタイミングで防除したらあまり効果的でないかも知れませんが・・・
記事にはありませんでしたが、10アール当たりのスプリンクラーの設置台数や散水量まで詳しく紹介してほしかったところです。
1.苺の場合 土耕栽培、高設栽培ともに5月末を以って収穫を終ったため、地下部(根部)の掘取り調査を行った。その結果、土耕栽培、高設栽培ともに根張りの経過は旺盛で根量が多かった。
一般的に苺は収穫末期になると根は殆ど褐変し新根の伸長はないのが普通である。
しかし鉄力あぐり施用区については、新根の伸長が見られた。
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