2008年02月04日

カブリダニの効果

ミヤコカブリダニの利用技術向上によって、確実に防除効果を上げているイチゴの天敵利用ですが、今回「これぞ天敵の効果」ともいえる写真が撮れたので紹介します。

普通、ハダニが多く寄生すると

mite1.jpg

上の写真のように葉表からでもわかるように葉緑素が抜けて黄化します。
葉の光合成能力は衰え、減収につながります。
さらにハダニの寄生が進むと、葉はハダニの出す糸で覆われ樹勢は著しく減衰します。


enemy1.jpg

二枚目の写真はハダニの出す糸で葉が覆われてはいますが、上の写真に比べると葉緑素の抜けが見られません。
マクロレンズを持っていなかったので、葉裏の状態を撮影できませんでしたが、ハダニの寄生跡は残るもののこの状態でほとんど寄生が見られません。
一方カブリダニが多く定着しており、ほとんどのハダニを捕食してしまったものと思われました。

普通これだけハダニの糸が見られるとカスリ状の吸汁痕が見られますが、この葉は緑色をしており光合成も問題なく行われていると思われます。

昨年10月に天敵を放飼して、その後ダニ剤は使用していない圃場ですが、天敵も薬剤散布を我慢することで上手に働いてくれているという事例の一つでした。
posted by savegreen administrator at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | IPM | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック