普通、ハダニが多く寄生すると
上の写真のように葉表からでもわかるように葉緑素が抜けて黄化します。
葉の光合成能力は衰え、減収につながります。
さらにハダニの寄生が進むと、葉はハダニの出す糸で覆われ樹勢は著しく減衰します。
二枚目の写真はハダニの出す糸で葉が覆われてはいますが、上の写真に比べると葉緑素の抜けが見られません。
マクロレンズを持っていなかったので、葉裏の状態を撮影できませんでしたが、ハダニの寄生跡は残るもののこの状態でほとんど寄生が見られません。
一方カブリダニが多く定着しており、ほとんどのハダニを捕食してしまったものと思われました。
普通これだけハダニの糸が見られるとカスリ状の吸汁痕が見られますが、この葉は緑色をしており光合成も問題なく行われていると思われます。
昨年10月に天敵を放飼して、その後ダニ剤は使用していない圃場ですが、天敵も薬剤散布を我慢することで上手に働いてくれているという事例の一つでした。