今回9月20日より発売される「ボトピカ水和剤」は、有効成分のバチルスズブチルスの菌数を倍にして薄い倍率で散布することで汚れを目立たないように改良されています。
また製剤も水に溶けやすくなっており、散布後の汚れがほとんど目立たなくなりました。
適用病害の範囲及び使用方法
特徴は
1.自然界に存在する微生物を有効成分としており、安全性・環境への低負荷性に優れる。
2.発病前から作物に散布することで、灰色かび病に対し優れた予防効果を発揮する。
3.溶けやすく、散布時の汚れが目立ちにくいため、収穫期間中にも使用できる。
4.ほとんどの既存の化学農薬と併用ができ、体系防除の中に組み入れて使用できる。
5.受粉蜂であるミツバチや、天敵昆虫への影響がない。
6、JAS法に定める有機農産物生産に使用でき、より安全で高品質な農業生産物を求める消費者のニーズに応えることができる。
とメーカーの出光興産は謳っています。
ボトキラー水和剤に含まれるバチルスズブチルスの数は1グラム当たり1000億個(1×10の11乗)ですが、ボトピカ水和剤の場合これの倍である1グラム当たり2000億個(2×10の11乗)が入っています。
また製剤を吸湿性が高く水に溶けやすいものに変えることで汚れの軽減を実現したわけです。
ところでボトピカを散布した場合、どのくらいの菌数がハウス内にまかれるか考えたことはありますか?
例えば今回のボトピカを4000倍で200リッター散布したとすると、必要なボトピカは50グラムとなります。
1グラム当たり2000億個のバチルスが入っているので2000億×50=10兆個のバチルスをハウス内に散布することとなります!
1平米当たり100億個=1平方センチ当たり100万個のバチルスが降り注いでいるわけです。1cm×1cmの面積に100万個ですから、目には見えないとはいえかなりの量が作物体に乗っていることがわかります。
しかもボトピカは細胞分裂で増殖するので、全ての細胞が増殖を繰り返せば200万個・・・400万個・・・800万個・・・という風に倍々ゲームで菌数は増えていきます。(環境条件によって全てが倍になっていくことはありませんが)
陣地取りにより、灰色かびなどの菌を寄せ付けなくするボトピカなので作物体に発病前からたくさん住み着かせていくことが必要です。是非薬剤散布の際には薄い濃度でもいいのでボトピカを必ず加用することをお勧めします。
ボトキラーのダクト散布は常に処理できるという面で、生物剤の処理方法としては理想的と言えるでしょう。ダクトの設備がある温室ではボトキラーのダクト散布を、ダクト設備のない温室では発病前からボトピカを上手に使い灰色かび病を防除してください。
尚、ボトピカは吸湿性が高いためダクト散布にはご利用できません。
ボトピカ水和剤 1袋50g入り
小売価格:1,922円(税込)
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