結果としては、既に害虫が発生していたことや、細かい目合いの防虫ネットを設置していなかったことから、ホリバーロール区と対照区の施設内でのスリップス捕殺数に違いは見られませんでした。
しかしながら、バラ栽培にとってスリップスやハダニ、コナジラミの被害は甚大であり、現在の薬剤散布だけで害虫を抑える方法にも限界があります。
そこで再度仕切りなおしということで、6月の中旬よりバラの総合防除の効果確認を実施しています。
今回の試験圃場。清水区押切の伴野さんハウス。
IPM(総合防除)ということで、
1)施設周辺の除草徹底
2)0.4mm目合いの防虫ネット設置
3)粘着ロール(ホリバーロール)黄青の設置
4)コナジラミ対策のIGRテープ設置
5)天敵昆虫の導入
6)微生物剤の利用
を実践するなかで、防除効果を確認していこうという考えです。
お邪魔したときは既に除草剤を散布してあり、圃場周辺の雑草が枯れ始めていました。
ところが、雑草にはコナジラミが多数寄生・・・
最初からハードルの高さを実感しつつ作業開始です。
今回はアザミウマとコナジラミの両方を効果的に捕殺しようということで、黄色と青のホリバーロールを両方設置します。
生産者の伴野さんとJAしみずのミスター戸塚
こんな感じで設置完了です。
ハウス内にもホリバーロールを張って、既に発生している害虫の捕殺を狙います。
粘着トラップを吊るして定期的に害虫の捕殺量を調査します。
IPMに欠かせない0.4mm目のネット
ホリバーロール設置後、すぐにアザミウマが捕殺されています。
今後、長期間に渡り調査を続けていきますのでブログ上で結果をお知らせいたします。