ただガソリン業界の人に聞けば、細かな上下を繰り返しながらの「上げ」基調であることは間違いないようです。
農薬も10月からクロールピクリン関係が大幅値上げをしましたし、全農年度始まるの12月からはマシン油や銅剤が値上げとなる見込みです。
他農業資材に目を向ければ、農ビやポリはやはり上げ基調だし、Savegreen Web Shopでもご案内しましたが、園芸資材の定番である「メネデール」が12月から15年ぶりの値上げを予定しています。
こういった直接的な資材費もさることながら、燃料費の値上げは資材の輸送費の上昇につながり、農家の皆さんにとっては直接、間接的の両面から生産コストの上昇に直面することになってしまいます。
重油も一時の倍まで高騰したこともあり、施設栽培農家は暖房費の増加に頭を悩ませています。ある生産者の方は農業をやめて働きに出ようかなどと真剣に考えていましたが、日本国民の食糧供給を担う農家がこんな状況ではとても自給率アップは実現できないでしょう。
最近の国際情勢を見るにつけ、自給率の改善は国政、農政の最重要課題と思いますが、生産コストが上昇する中、農産物の価格が低迷している現状を打破していかないと益々日本の農業は衰退していきます。
農家がもっと儲かる仕組みや流通の必要性を強く感じる今日この頃です。