気象庁平成18年の梅雨入りと梅雨明け
静岡県のお茶の病害虫防除ではクワシロカイガラムシの防除適期を迎えていますが、連日の雨で散布もままならない状況です。クワシロカイガラムシの孵化期に雨が多ければ次世代の発生は減るので、雨が防除の一端を担っていることにはなるのですが。
日照量は雨が多ければ当然少なくなるし、多湿の条件下では病害の多発が懸念されます。
イチゴの炭そ病や、近年問題になっている疫病も多湿条件下で発生が多くなるので、栽培管理においては、通気を良くしたり潅水量を減らしたりする工夫が重要です。
寡日照条件では出来るだけ日光を取り入れたいのですが、雨上がりの晴天で急激に温度が上がるのは、株の萎れを招いたり悪条件につながるので、管理には非常に気を使うところです。
毎年気象状況が変わる昨今では「例年通りやっている」は禁物です。どんな作物でも、環境に見合った管理を心がけることが大切と感じています。