2006年06月23日

いちごでの鉄力あぐりの効果

以前、トマトの根張りの違いをご紹介した 「鉄力あぐり」ですが、いちごで使って頂いた生産者の方から『収穫終了後に株を抜き取ったら根張りがぜんぜん違う』との連絡を受けて、現地圃場へお邪魔してきました。

P1030746_l.jpg
収穫が終ったいちごの株を堀取り作業中です。

生産者の方が堀取りを行なうのに、鉄力あぐりを未使用の場所は作業がはかどるのですが、鉄力を使ったところに来ると極端に作業が遅くなるとおっしゃるのです。これは根の張りが良いに違いないということでマルチをはがして根の様子を比べてみたのが下の写真です。

まず鉄力あぐり未使用区
P1030765_l.jpg

根の部分を拡大してみると
P1030765_2.jpg

通常いちごの根は収穫後期には殆どが褐変して新根の出ることはないので、これは普通の状態といえます。


ところが鉄力あぐり処理区の根を見てみると・・・
P1030768_l.jpg

同じく拡大します。
P1030768_2.jpg

なんと、新しい根が大量に発生していて無処理区との違いは明らかです。




弊社で企画している「21世紀いちご塾」の技術顧問をお願いしている萩原貞夫先生にもいちごへの鉄力あぐり施用試験をお願いしてあり、先日結果を頂きましたが、その中でも以下の記述がありました。

1.苺の場合 土耕栽培、高設栽培ともに5月末を以って収穫を終ったため、地下部(根部)の掘取り調査を行った。その結果、土耕栽培、高設栽培ともに根張りの経過は旺盛で根量が多かった。

一般的に苺は収穫末期になると根は殆ど褐変し新根の伸長はないのが普通である。

しかし鉄力あぐり施用区については、新根の伸長が見られた。


今回の結果と全く同じ様子であり、鉄力あぐりの効果に高い再現性のあることがわかります。

根張りが良好ということは、収穫後期の成り疲れや樹勢の減退を起こしにくく、安定した収量を支える要因であることは間違いありません。

メーカーの愛知製鋼 ではuあたり350g〜500gの使用を薦めていますが、今回の試験では畦部のみの処理で量はu100g程度でした。処理量が少なくても、根が必ず伸びていく畦部に処理することで確実な効果を得ることができます。
また鉄力あぐりは水によって鉄イオンが溶出するので、できれば水がたくさんかかる場所への施用が望ましいわけですが、いちごは潅水が多い作物なので効果も表れやすいようです。



いちごに限らず様々な作物で鉄力あぐりが評価されています。

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posted by savegreen administrator at 10:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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