ホリバーロールやエンストリップ、エルカードなどを利用した総合防除を模索する試験でしたが、結果は天敵の活動が思わしくなく対象害虫であるコナジラミ類の発生が増えてしまったので、残念ながら失敗ということで中止と相成りました。
トマトの圃場に増えてしまったコナジラミを退治するために農家が薬剤散布をしているところにお邪魔しました。
一般的に使われる動力噴霧器と薬液タンクです。
こちらのお宅では散布の省力化のために、噴口が左右に数個ずつついた車輪付の散布装置を使われていました。
(写真を撮り忘れ、つたない管理人作の図でイメージしてください・・・)
←こんな感じ
散布しているところを後ろから撮影したものです。
薬剤の霧はかなり満遍なく作物にかかっていて、これならかけムラもそれほどないだろうと、例によって散布した後を付いて回って確認したところ・・・
表面
しっかりと薬液がかかって濡れています。
裏面
ほとんど濡れておらず、コナジラミに比較的効果の高いネオニコチノイド系剤を散布しているが成虫は生きている。
表面
こちらは表面も全部濡れていない・・・ということは
裏面
こちらはまったく薬液がかかっていません。
コナジラミに薬剤が効かない!バイオタイプQか!
なんて思い込みがちですが、かけムラを何とかすることの方が先のようです。
この問題は静電噴霧などで解消できるものなのでしょうか?