浜岡から掛川にかけて、静岡県内でも有数のトマト産地で出荷量もさることながら、栽培技術には参考になることが多くありました。
まず最初はチームを組んでいるハウス業者さんが栽培している施設を見ました。
栽培槽は防水シートと1mm目程度のネットの二重構造になっていて、ココピート(ヤシガラ)が培地になっています。
ちょっとわかりにくいのですが、シートの下部。
この中に二重構造でネットがあって培地を保持しています。
シートと培地の間に空間があることで、水はけのよさと通気性が保てます。
培地に使っているココピートに根っこがビッシリ張っています。
シート方式の栽培は
「培地量を調整できること」
「湛水できるので、塩基の除去や培地の洗浄が可能なこと」
「根が空気に触れる機会が多く、根張りが良くなること」
「(樽栽培や発泡スチロールでの栽培に比べ資材費が割安で済むこと」
などのアドバンテージがあります。
生育はいたって順調。
品種は桃太郎ファイトです。
この日の視察の一番の目的はこの誘引方法です。
丸で囲った支柱に紐を巻いて吊り下げ
トマトの株を「くきたっち」などの資材で固定します。
トマトの株がぶら下がった紐が巻かれたパイプの先端に取り付けたハンドルを回すことで
紐にぶら下がったトマトのの株が・・・
一気に降りてきます。
この方法で、トマトの株の「ずらし」「下げ」が画期的に省力化できました。
それまで何日間もかけて、伸びたトマトの株を下へ下へとずらしていた作業が10アールでも10分程度のできちゃうのです。
この日第一のお勧めでした。地元の農家の人にも勧めようと思います。
ひょっとしたら、「こんな技術とっくに実践してるよ」って言われるのかもしれませんが、管理人の地元の清水では見たことがありませんでした。
たまには地元を離れてみることも大切だなぁと感じた一日でした。
今回、トマトの誘引方法を検索していて、こちらのブログにたどり着きました。
実は、私も前から同じような方法で省力化できないかと
考えていたのですが、トマト百数十本となると
大変な重量がかかり、普通の資材では無理かと思っていました。
ところが、写真を見ると鋼管に紐を巻いてるだけで、特別な物は使われていない様子。
どのような資材が使われているのか、どのくらいの間隔で鋼管を支えているのか
もう少し詳しく教えて頂けないでしょうか?
コメントありがとうございます。
構造は至って簡単です。
ハウスの柱部分などの充分な強度のある場所に直管パイプを吊るすためのユニバーサルジョイントの片割れを吊り下げて、そこにパイプを通します。
吊り下げ金具の間隔は2mくらいです。
ユニバーサルの片割れはこんな感じの器具の片方です。
http://item.rakuten.co.jp/kminori/10002189/
仰るとおり、かなりの重量がかかるのでパイプハウスなどの軽量な施設だと支えきれないこともあるようです。
誘引作業の省力化にはもってこいの技術ですよ。
早速、次の作付から試してみたいと思います。
宮崎県でミニトマトんを学んでいるのですが、この誘引方法について詳しく教えていただけないでしょうか?
直管パイプの径(できればつなぎ目はどうつないでいるのか?)
クキタッチは一本の枝に何個必要ですか?
あと紐の数は植えた苗の数だけ垂らしすのでしょうか?
質問が多くてすみません。 よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
直管パイプの直径は22mmでOKです。つなぎ目はかしめ機
http://item.rakuten.co.jp/autoadvance/10000110/
↑こんなものでかしめて、その後ビス止めすれば完璧です。
くきタッチは最初は1個でいいですが、トマトの成長に合わせて数を増やしていきます。
他の誘因方法と同じくらいの数量は必要かと思います。
紐は一株に一本垂らします。
複雑そうな感じがしますが、仕組みは簡単です。
注意するのは、多段になって重さがかかるのでパイプを吊るす場所の強度と、間違って株を落としてしまわないことです。株を上下させるハンドルを固定できないとすべての株が一気に落下して大変なことになります。
こんな感じの部材です。
http://www.komeri.com/howto/images/0053/l_size/0401.jpg
ちなみにAP改良の間口4.5で2.5おきに作物荷重が通っています。そおいったハウスでも大丈夫でしょうか?
鉄骨補強パイプハウスであれば問題はないかと思われますが、作物の大きさや使用部材などいろんな条件が絡むので「必ず大丈夫」とは言えないです。スミマセン。
出来れば地元のハウス業者様にご相談なさった方が確実かな?と考えます。
答えになってなくて申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
私ども地元の清水で導入された事例の紹介です。
是非ご覧ください。
次の作付けに導入出来るように頑張ります。
実践するにあたり、何点か質問がございます。
※すごくやってみたいです。。。
〜質問事項〜
1.通年栽培でも使用可能方法でしょうか?
当方は通年でまわしており、花段数が20段をこえます。画像を拝見する限りできそうな気がする
んですが如何でしょうか?
2.使用するパイプに関して。
コメント欄に記載がありますが、使用するパイプは直管パイプがいいんでしょうか?ハウスパイプ(19o)を使用したいのですが強度的に問題ないでしょうか?
※1列当たり100本ほどです。
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誠に申し訳ございませんが、ご回答の程よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
>1.通年栽培でも使用可能方法でしょうか?
現代農業に紹介された清水の生産者の方も周年です。
吊り下げ部の強度さえ確保できれば問題ありません。むしろ長期採りで威力を発揮します。
>2.使用するパイプに関して。
φ19mmでも問題はないと思います。
前の質問でも書きましたが吊り下げ部の強度を確保するのが大切かと思います。
以上回答です!
早速のご回答誠にありがとうございます。
ではやってみたいと思います。
時期的に5月中旬頃に施行してみますので、応援お願いします。。。
※栽培が今押している状況ですので・・・
その頃にまた質問がちらほら出るかもしれませんが・・・がんばります。
昨日から、φ19mmのハウスパイプで手探りですが施工を始めました。
ついては、行き詰った点が有り、アドバイスを頂けたら幸いです。
誘引紐をパイプに巻きつける際、巻き付けているうちにたわみや左右へのズレが生じてしまい、
各記事の写真の様にゆるみなくきれいに巻き付かないのですが、何か特別な道具が必要なのでしょうか?
当方の現在のやり方は、1株当たり約6mの誘引紐をパイプに括り付けた後、
単純に括り付けたパイプをくるくる回転させ、巻き付けるスタイルです。(巻いている内に、左右へのズレやたるみができてしまいます。)
1列当たり約100本の紐を設置しなければならないので(最終的には60列施工が目標です)、いかに楽に正確に出来るかがが重要となっております。
GW中にすみません…
ご都合よろしい時に、アドバイス頂けたら幸いです。
コメントへの返信が遅くなり申し訳ありません。
パイプへの紐の巻きつけは特に意識したことがありません(^^ゞ
ただパイプを回して一度に巻きつけるのではなく、一か所ごとに手で巻きつける方法でやっていたかと思います。
手間はかかりますがこちらの方が確実かと?
よろしくお願いいたします。
労力の省力化を探しているうちにこちらのブログを拝見させて頂きコメントしました。
とても興味深いので一度6月中に静岡に視察に行きたいと考えています。
ツテもないのでアポなしで訪問したいと考えています。
ただやみくもに静岡県西部の農家さんを探していくつくか不安なところで御座います。
不躾な質問で申し訳ございませんがどのあたりの地域に行けば良いか教えて頂けないでしょうか
コメントありがとうございます。
アポなしでの訪問は難しいのではないかと思います。
トマトのハウスを探し出すのも大変ですので、私どもの地域で日程が合えばご案内もできるかと思います。
よろしかったらメールでやりとりしませんか?
メールのやり取り可能です。
グーグルのメールを入力しておりますのでそちらで大丈夫ですか
http://www.savegreen.co.jp/
に「メールはこちらまで」とありますので、そちらに送ってください。
よろしくお願いします。